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将来、政府はどのような老人福祉施策を優先的に提供すべきかの問いに対して、25歳以上人口と65歳以上人口の回答はおおかた同じ傾向であった。皆が一番関心を持っているのは、医療費割引と年金制度の確立である。すなわち、経済面と医療費が、問題の焦点である。その他、慢性病の看護施設と老人レクリエーション・センターの増設、老人社会活動参加の奨励もそれぞれ10%ほどの高齢者および青壮年人口の関心を集めた。老人ホームの増設が重要だと主張する者も約6%あった。言い換えれば、25歳以上人口(高齢者も含む)が関心を持っているのは、経済問題、医療問題と余暇活動等の三方面に集中しているといえる(表2−20を参照)。

表2−20 25歳以上および65歳以上人口が認識する政府として最も優先的に提供すべき老人福祉施設(1993年) (%)

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資料:表2−6と同じ。
ところで、高齢者は過去3か月の間に、どのような余暇活動に参加したことがあるかといえば、3分の1余りがTV・ビデオ・ラジオ等で時間を費やし、22%が親友の訪問や集まりに参加している。その他、17%がスポーツに参加している。また、新聞や読書がわずか8%で、宗教活動が7%、野外活動は3%だけで割と低いのが現状である。将棋やマージャン等をやった者もわずか3%だけで、韓国に比べると皆

 

 

 

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